ハラスメントニュースの真実!【女性歌手が老舗事務所の「セクハラ」を告発 キス、性行為を強要され…】
【女性歌手が老舗事務所の「セクハラ」を告発 キス、性行為を強要され…】
これ、結構大事では?(´;ω;`)ウゥゥ
早速、内容を確認していきましょう。
【告発者】
ELISAさん
【概要】
被害者 :ELISAさん
行為者(疑):スマイルカンパニー マネージャー 30代後半 妻子有
(竹内まりや・山下達郎夫妻が所属の芸能プロダクション)
種別 :セクハラ
【時期】
2018年5月頃~2019年11月頃
【被害内容】
・打ち合わせと称して食事に誘う
・泥水し抱きついたり、キスするなどの行為
・飛行機の座席でズボンを下ろして“舐めてほしい”と要求
・ホテルの部屋で飲酒後、性行為を求める
・リハーサル室でのキスを強要
・下着のなかに手を突っ込む
・自宅でベッドに押し倒し、抵抗するが「俺は本気だよ」と発言するのみ
【発覚日】
2019年11月にスマイルカンパニー社長に被害を訴える。
【事後対応】
顧問弁護士が双方に聞き取り調査を実施。
【結果】
マネージャーは性的な言動は認めるが合意の上での行為でハラスメントではないと認定。
【見解】
痴話ゲンカ。
【影響】
ELISAさんは告発を契機に社長から疎んじられるようになった。「後任が見つからない」「マネージャーと関係を持つようなタレントは扱いづらい」等の発言を受けた。
【その後】
2020年1月にELISAから退職を申し出、同年9月末日で契約解除。
【社長の回答】抜粋:「週刊新潮」2020年10月1日号
「聞き取り調査で双方の言い分に食い違いがあったのは事実です。顧問弁護士は双方の主張を受けてハラスメントはないと結論づけました。ただ、妻子あるマネージャーが不倫関係に陥ったのは絶対によくない。彼女の気持ちに寄り添った対応ができなかったことを深く反省しています」
んー、なんともセンシティブな問題ですね。
痴話ゲンカとされたのは合意の上であった証拠があったと言うことでしょうか。被害を訴えたELISAさんもその辺は分かっていると思うのですが…。
補足ですが、2018年5月頃から2019年の11月まで被害を訴えなかったのは「仕事を持ってきてくれる彼に好かれなければと思って気持ちを押し殺していました」との理由でした。
厚生労働省が定めたセクハラの定義は、
「職場」において行われる「労働者」の意に反する「性的な言動」により、労働者が労働条件について不利益を受けたり、就業環境が害されることをいいます。
「性的な言動」とは、
性的な内容の発言や性的な行動のことをいいます。
○性的な内容の発言の例
性的な事実関係を尋ねること、性的な内容の情報(うわさ)を流すこと、性的な冗談やからかい、食事やデートへの執拗な誘い、個人的な性的体験談を話すことなど。
○性的な行動の例
性的な関係を強要すること、必要なく身体に触れること、わいせつ図画を配布・掲示すること、強制わいせつ行為、強姦など(抜粋:こころの職場応援団)
一見、ELISAさんの訴えからはセクハラと認定されてもいいかと思います。しかし、なぜ痴話ゲンカと結論付けられてしまったのでしょうか。
ハラスメントの問題は犯罪と違い、捜査権などもなく双方の言い分が食い違った場合、判断に会社の経営陣や管理職の意図が影響してしまうからかもしれません。
その意図とは会社の対面や組織内の力関係、人間関係、好き嫌い、ことなかれ主義などだと思います。
とは言え、「疑わしきは罰する」では訴えたもの勝ちになってしまい、自分にとって不都合な人間を貶めるための手段となってしまう恐れもあります。
マネージャーの主張を信じ痴話ゲンカと判断した会社側の気持ちも分からなくもないです。組織を守るためにスキャンダルはできるだけ少ない方が良いのはどの組織も同じで、当然、思いつくことだと思います。
個人的にはマネージャーをセクハラの行為者として認定してしまう事案ですが、双方の言い分が食い違っている以上、後は裁判で争っていくしかないでしょう。
しかし、今回のケースで特に問題だと思うのは事後対応です。ELISAさんが被害を訴えている以上、双方の言い分が食い違っていたとしても相談を受けた後、直ぐにメンタルケアを実施すべきでした。真実であれ、虚偽であれ心のケアは必要な状態にはあるかと思います。
セクハラかどうか、会社の対面がどうかではなく、被害を訴えた方へのきめ細かい対応が一番大切な筈です。日本のハラスメント問題はこの部分がとても未熟だと思います。
2020年6月にハラスメント関連の法整備がされてからハラスメント関連のニュースは5倍以上に増えました。←更新が大変です(´;ω;`)ウゥゥ
それらのニュースの内容は、10年以上前のハラスメント事案で未だ決着してなかったり、被害者のこころのケアが蔑ろにされていたりと、読んでいるだけでこころが痛みます。←特別酷い事案ばかりだとは思います。
当然、きちんとしたハラスメント対策をしている会社はありますし、適切な対応をしているのも理解しています。しかし、一部のホワイト企業だけではなく日本の社会からハラスメントの被害者が少しでも減るように法整備だけではなく、罰則規定も強化して企業が全ての人が安心して働けるような環境作りが必要だと思います。
今回は性被害と言う部分には敢えてあまり触れませんでした。センシティブな部分と言うこともありますし、被害者と性別が違うためフォーカスした部分に性別的な考えが反映されてしまうことを懸念したためです。
しかし、敢えて言うなら、セクハラではなくて…犯罪ですやん(´;ω;`)ウゥゥ
と言うのが本音の話しです。
過去にセクハラ被害を受けた方、今もセクハラ被害を受けている方、一日でも早く何方かに相談すると伴に、いち早くメンタルケアを受けて下さい。
コメント頂ければ私で良ければお力添え致します。